3波長Qスイッチレーザー:QplusCについて

当院では、イタリアQuanta社製のレーザー「QplusC」を導入しています。
QplusCは、532nm・694nm・1,064nmの3つの波長を搭載しており、症状に合わせて切り替えて照射できるレーザーです。
1台5役! 当院ではQplusCを用いた5つの施術が可能です。
これら5つの照射法を患者様のお悩みに合わせて使い分けて施術を行います。
※ QplusCによる施術は、自由診療に基づき全額自己負担になります。
治療に用いる医薬品および機器は当院医師の判断の元、個人輸入手続きを行ったものです。
ルビーフラクショナル
メラニンに反応の良いルビーレーザー(694nm)をシャワー状に照射して、シミの原因となるメラニン色素を破壊します。
シミへの効果はもちろん、真皮に熱を加えることで真皮層のコラーゲンやエラスチンの生成が促されることにより肌のハリやキメを整え、小じわなどを改善する効果も併せ持ち(リジュビネーション効果)、美白と美肌の両方に同時にアプローチすることが可能です。
スポットのシミ治療やIPLでも取りきれなかった薄いシミにも効果的で、1度の施術で広範囲の治療が可能なため、シミの数が多い方にお勧めです。
炎症後色素沈着のリスクも5%以下と低く、1ヶ月の間隔をあければ2回目の治療を受けることが出来ます。
スポット照射と異なりテープ保護は必要なく、赤みがひいたら(数時間~2日程度)メイクも可能です。
シャワー状照射により肌へのダメージを抑えているため、1回の施術あたり全体の30%ほどの面積に照射されるため、3回程度の治療をお勧めしています。
巷にはQplusC以外にもたくさんのレーザー機器がありますが、このルビーフラクショナル照射ができる機種はあまりなく、この治療を行えることが当院でQ plus Cを導入する一番の決め手となりました。
ダウンタイムもほとんどなく、施術後の色素沈着のリスクも少ないので、いままで美容施術を受けたことがない方にもお受けいただきやすい施術です。
シミ・そばかすなどでお悩みの方はぜひ一度ご相談ください。
治療の流れ
- 洗顔後、シミの範囲を確認して照射(痛みに弱い方や、照射範囲が広い方は表面麻酔のご用意があります。)
- オプションのヒーライトⅡ(医療用LEDライト)を照射すると痛みやダウンタイムが軽減するためお勧めです。※レーザーと同日で他施術割引あり
- ステロイド軟膏を塗布しご帰宅いただきます。
- 当日から洗顔が可能で、赤みがひいたらメイクも可能です。ごく小さな点状のかさぶたがあるうちはプロペト(ワセリン製剤)で保護することをお勧めしております。
- 問題なければ1か月後に2回目の照射が可能です。
Qスイッチレーザー(しみスポット)
メラニンに反応の良いルビーレーザー(694nm)を照射して、シミの原因となるメラニン色素を熱で破壊して取り除きます。
照射後は黒いかさぶたとなり、壊れたメラニン色素はターンオーバーなどでかさぶたとともに剥がれ落ち、シミのない肌があらわれます。
少ない回数で治療が可能ですが、炎症後色素沈着のリスクが比較的高いというデメリットがあります。
また、薄いシミには反応しづらい場合があります。薄いシミの場合や、シミの数が多い場合はルビーフラクショナルがおすすめです。
治療の流れ
- 洗顔後、シミの場所とサイズを確認して照射(※痛みに弱い方には表面麻酔のご用意があります)
- オプションのヒーライトⅡ(医療用LEDライト)を照射すると痛みやダウンタイムが軽減するためお勧めです。※レーザーと同日で他施術割引あり
- ステロイド軟膏を外用し、テープ保護してご帰宅いただきます。
- ご自宅ではテープは貼ったままにして過ごしていただき、1日1回軟膏をテープの上から塗ります。テープの上から洗顔やメイクをしていただけます。
- 7~10日後に再診。かさぶたが剥がれると、下に薄いピンク色の皮膚が現れます。時間の経過とともに周囲の皮膚と同じ色になっていきます。
Qスイッチレーザー照射後の炎症後色素沈着について
レーザー照射に伴う炎症のために生じる色素沈着のことで、一時的に元のシミが再発したように、または増悪したように見える時期があります。日本人では5割程度の方で生じると言われています。多くの場合、3ヶ月から半年程度で消退していきます。このリスクを少しでも減らすために治療後のテープ保護、紫外線ケアが必要となります。炎症後色素沈着に対してのレーザー治療等は通常行わず、改善を早めたい場合はハイドロキノンやトラネキサム酸の外用をお勧めします。
ジェネシスモード
単一波長のロングパルスYAGレーザー(1,064㎚)を皮膚から1〜2cm程離して中空照射します。この1064nmの長い波長のレーザー光が真皮層まで到達し、皮膚の深い部分にも効果的にアプローチすることができます。
この真皮層に熱が加わることで、コラーゲンやエラスチンの生成が促され、肌のハリやキメを整え、小ジワなどを改善します。(リジュビネーション効果)
また、レーザーピーリング効果により肌表面の古い角質が取り除かれ、皮膚のターンオーバーが促されます。毛穴の深さまで熱エネルギーを届かせることができるため、毛穴の開きやくすみなどにも高い効果を発揮し、透明感のあるキメの整った肌へと導きます。
さらに、ジェネシスのレーザーはヘモグロビンの赤い色素にも効果があり、毛細血管が広がっている赤ら顔や酒さ、ニキビ跡の赤みなどにも効果的です。
マイルドなレーザーのため、肌への刺激や痛みが少なく安心して治療を受けていただけます。また、ダウンタイムもほとんどなく、施術直後からお化粧していただけます。
「アンチエイジングに興味があるけど、痛い施術はなんだか怖い」という方にもおすすめです。
ヒーライトⅡとの併用で、相乗効果により真皮層に熱を与える作用が増し、より高い効果が期待できます。
レーザートーニング
レーザートーニングとは、レーザー光を炎症が起こらない程度の非常に弱い出力で均一に照射することで、かさぶたを作ることなくメラニンを少しずつ分解・排出していく治療法です。
特に肝斑に対しては、このレーザートーニングが唯一有効なレーザー照射方法であるとされています。メラニン産生のもととなる表皮のメラノサイトを刺激しにくい1064nmのレーザーを低出力で照射することで、メラノサイトを刺激せずにおだやかに働きかけ、蓄積したメラニンをゆっくりと減らしていきます。
また、肝斑だけではなくシミやそばかす、くすみなども改善することが可能であり、毛穴ケアや美白の効果も期待できるレーザー治療です。
エレクトロポレーションと併用することで、さらなる効果が期待できます。
レーザーフラクショナル
この照射方法では、高密度のレーザーをドット状に照射することで表皮内に微小の空洞を作ります。目に見えない程の極小の穴(傷)を無数に作ることで、その穴の周りの肌からの自然治癒力によって、新しい肌細胞の再生を促していきます。
肌の深部まで作用し、ニキビ跡、赤み、開いた毛穴、軽度のクレーターなどの改善効果があります。その他、コラーゲンやエラスチンの生成を促進し、肌のハリ感アップや、しわやたるみにも効果が期待できます。
この治療では、あえて目に見えない傷を作るため、施術後の赤みや点状のかさぶたなど、数日間のダウンタイムがあります。ダウンタイムを軽くするためにヒーライトⅡの併用もおすすめです。
また、他の照射方法に比べ、やや痛みを強く感じる方が多いため施術前の麻酔クリームをおすすめしています。