皮膚科光線療法(紫外線治療)

光線治療の継続受診はweb・LINEから時間帯予約でご受診いただけます。

光線治療(紫外線治療)は保険診療で受けられます。

光線治療は継続して行うことがとても大切です。
当院では、お忙しい方でも光線治療を続けていただけるよう、光線治療のみの再診の際にはweb・LINEから時間帯予約がご利用いただけます。仕事帰りやお買い物帰りなどのスキマ時間にぜひご活用ください。

※光線療法の予約枠は光線治療のみの受診に限り利用できます。外用薬・内服薬の処方(継続処方も含む)や別の症状の診察など、光線治療以外のことを同日に希望する場合や、前回受診より2か月以上経過している場合は時間帯予約は利用できませんので当日順番待ちをご利用ください。

皮膚科光線療法(紫外線治療)とは

皮膚科光線療法(紫外線治療)は、特定の波長の光を用いた治療法の一つです。皮膚疾患の治療に広く用いられており、特に炎症性皮膚疾患や免疫系に関連した疾患に効果があります。
昔から日光浴はアトピー性皮膚炎のかゆみや、乾癬に効果があるとされてきたように、紫外線には皮膚病に対する効果があることが知られています。紫外線には免疫反応を抑える作用があり、正しく利用することで様々な皮膚病を改善する効果があります。
紫外線には波長によってUVA(320~400nm)とUVB(280~320nm)の2種類があります。 このうち、皮膚の改善を促すUVBの波長から皮膚がん発生の要因となる波長が出ないように工夫された装置が現在では多く皮膚治療に使用され、一般的に下記の2種類が使用されます。

  • ナローバンドUVB(NB-UVB):311nmを中心とする照射域の装置
  • エキシマライト:308nmの光線発生装置
当院では全身型紫外線治療器ダブリン7(ナローバンドUVB)を用いた光線治療が可能です。立ったままで体の前面、後面を効率的に照射することができるため、短時間で全身の治療を行うことができます。

光線療法の適応疾患と費用

|保険適応疾患

  • アトピー性皮膚炎
  • 尋常性乾癬
  • 尋常性白斑
  • 掌蹠膿疱症
  • 類乾癬
  • 円形脱毛症
  • 慢性苔癬状粃糠疹
  • 菌状息肉症
  • 悪性リンパ腫

|費用

1回約1,000円(3割負担の方)

光線療法の頻度

最初は週2回程度の照射から始め、症状が落ち着いてきたら1-2週間に1回程度の照射を続けることが効果的な方法ですが、忙しい方は1-2週間に1度でも良いので、繰り返し照射することが大切です。
1回の治療は数分ほどで終了するため、出勤前や帰宅前のスキマ時間なども活用しながら継続して治療を続けるのがおすすめです。 治療の回数や期間は患者の症状や疾患によって異なりますが、通常は数週間から数ヶ月続けることが多いです。

当院では、継続して光線療法を受けられるよう光線療法のみの再診の方は時間帯予約がご利用できます。気になる症状がある方は、まずは一度通常の外来を受診してみてください。

治療の方法

  • 光線療法室(1番診察室)で照射部位が見えるように脱衣します。
    (全身広い範囲であれば下着のみ、頭部などであればタオルで照射不要な部分を覆います。)
  • サングラスをかけて目を保護したら機器の前に立ちます。体の一番出ている部位が赤いラインを越えないようにします。
  • 数十秒~数分の照射で治療終了です。

※ 治療効果の記録のために定期的に臨床写真を撮らせていただく場合がございます。

治療中の注意点

  • 照射部への化粧品、外用薬などの塗布は効果が落ちるので、照射日は外用せずに来院してください。
  • 陰部への照射は発がん、精子機能障害などのリスクがあるため、必ずパンツを着用してください。
  • 必ず紫外線カットのメガネ・ゴーグル等を着用してください。

治療中は皮膚が日焼けしやすくなるため、治療後は紫外線を避けたり、日焼け止めを適切に使用することが大切です。また、治療中には皮膚の乾燥やかゆみが起こることがありますが、適切なスキンケアを行うことで軽減できます。

また、水いぼなどがある部位に照射すると広がりやすくなるため注意が必要です。

この治療ができない方

  • 皮膚がんやその既往のある人
  • 光線過敏症など、光線で強い炎症を起こしやすい人(膠原病で治療中の方など)
  • 光線で炎症を起こしやすくなる湿布薬や内服薬を投与されている人
  • 免疫抑制剤の治療をされている人
  • 10歳未満の人
  • 白内障の人
  • 肝・腎機能障害がある人  など